sarattan’s blog

韓国ドラマと韓国語

ポッサムー運命を盗む1話

2021/5/1放送 韓国MBN

朝鮮時代の女性たちは一度結婚すると夫と死別しても家を出ることも再婚することは叶わず、一生操を立てて暮らさなくてはならなかったという。つまるところ、寡婦であるのだが、これを「烈女」と呼んで尊んだ。

でも、女たちの本音はどうなのだろうか。夫もいないのに夫の家にとどまり、生涯を義両親に尽くさなくてはならない。浮いた噂はご法度、外出さえ気ままにできない身の上だ。男ができたという噂が立った日には死を覚悟しなくてはならないほどだ。

そんな彼女たちであるが、ちょっとしたスキに出会った男性と恋に落ちることもある。厳しい義両親の目を盗んで逢瀬を繰り返せば、やはり一緒に暮らしたくなるもの。そんな男女の夢を叶えるのが「ポッサム」という盗人たちだ。

盗みは盗みでも盗むのは寡婦となった「女性たち」。相手の男性から金をもらい、夜半に女性を袋に包んで届ける闇稼業だ。しかし、当然女性も承知の上なので焦らず騒がずすんなりと袋に入り、目的地に到着するやすぐさま祝言を上げて結婚してしまうらしい。

さて、時は光海君の治世下の朝鮮。
そんな「ポッサム」を生業とするバウ(チョン・イル)とチュンべ(イ・ジュニョク)。ある日、ポッサムした相手の家で病人が出たため、一人息子のチャドル(コ・ドンハ)と暮らしている家に仕方なく女性を連れて行く。妻はとうの昔に恋人を作って出て行き、父子2人だけのやもめ暮らしだ。

ポッサムされた女性は光海君の息女スギョン(クォン・ユリ)。心を寄せる男性がいたが、北人派首長イ・イチョム(イ・ジェヨン)の亡き長男とやむなく政略結婚。ところが、結婚初日に夫に先立たれてしまい、以来「烈女」として義両親に仕える日々だ。夫の命日に寺参りの後、物思いにふけりながら夜の散歩をしていたところ、依頼人と間違われてポッサムされてしまう。

バウの息子チャドルは母親が欲しくてしょうがない。他人の妻ばかりポッサムするバウに小言を言う日々だ。ある日、バウがとうとう自分の母になる人を連れてきたと思い込んだチャドル。バウから袋に触るなときつく言いつけられていたが、好奇心に負けて袋を開けてしまう。

チャドルはその女性の顔に見覚えがあった。バウと一緒に寺に行った時、とてもきれいな女性を見かけ、その人が光海君の息女だと教えられた、まさにそのひとだったのだ。勝手に袋を開けたと怒っていたバウはそれを聞いて驚いて女性の目を見つめる。すると、女性は瞳に怒りの表情を湛えて…。

第1話 感想
お待ちかね、チョン・イル主演の時代劇が始まりました。今回はしがない庶民、しかも女性を盗む泥棒稼業に、賭け事にとろくな人生じゃありません。劇中では両班の扮装をして、営業をしているような風情もあって素晴らしい詩を読んだりして「んんんっ」と思っていると、どうも訳アリの身分のよう。

スギョンと金剛寺でニアミスをするのですが、バウは「死んだことにされている」身の上らしいんです。訳あって金剛寺で育った彼は僧侶は親代わりであり、町で暴れたことを目撃されてしまい、叱られてしまいます。そして、韓国ドラマによくありますが、足にムチ打たれてました。痛々しい~

スギョンはバウの喧嘩の様子を見かけ、寺でも𠮟られて寂しそうなバウの姿がなぜだか気になったようでした。ところで、王の正室の娘は「公主(ゴンジュ)」、側室の娘は「翁主(オンジュ)」と呼ばれるそうで、スギョンは後者の立場になります。スギョン役のクォン・ユリってめっちゃキレイですね!